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色々と深く考えるクセをつけたいので、アウトプットの場としてブログを綴ることにしました。
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「遥かなる水の音」

ああ、毎日暑い・・・。

こう暑いと参るのですが、暑さのせいか、遠く北アフリカの旅の記憶が、
いつにも増して思い出されます。
なのでアラブ熱が高まっていて、
最近またアラブ絡みのテレビ番組や本などに多く触れているのです。
特にモロッコ。
私は最近、世間でモロッコ(というかおおざっぱにアラブ風?)が
流行り始めているような気がしています。
バブーシュや、タジン鍋は今や有名だけど、
さらにモロカンスタイル(世界ふしぎ発見で取り上げられていた)、
モロッココスメ(LOFTとかで普通に売っている)、
モロッコネイル(CanCanで特集されている!)・・・と
モロッコ絡みのキーワードを見かけることが多くなってきたよ。

最近読んだ村山由佳の「遥かなる水の音」。
これもモロッコを舞台にしています。

村山由佳の作品に「野生の風」というのがあるのですが、
これが私ものすごくお気に入りで、
村山由佳×モロッコというのは自分にとって最高の組み合わせ。
なので発売を知るやいなや本屋さんに駆けて行って・・・
という訳でなく、貧乏性の私は図書館で静かに予約をし、予約待ちを半年耐え忍び、
先日ようやく本書を読むに至ったのでした。(さっさと買いなさいよ!)

でも実はBook-offで本書を見かけて、買っちゃおうかどうか斜め読みをしていたら
どうにも微妙に期待外れな感じがして、それで引き続き図書館を待とうと思ったのです。
村山由佳の作品でも、ちょっとヤングアダルトっぽいというか、ミーハーな感じの作品は
好きではないのですが、「遥かなる…」にもそういう匂いを感じました。

実際に読んでみて、初めの部分なんかは、ちょっと好きではなかった。
パリで恋人と暮らす女性の描写とか、その弟であるゲイの男の子の死とか、
登場人物(死者も含む)それぞれの視点で物語が進むからか、
妙に感傷的なナルシズムが感じられた。
設定やセリフもマンガっぽさがあって、イマイチ入り込めなかった。

でも登場人物達が男の子の遺灰をサハラに撒く旅(スペイン~モロッコ)に出てからは
徐々にマンガっぽさが気にならなくなって、
微妙な関係にある登場人物4人の旅路を楽しんで追いました。
モロッコやイスラムの基礎知識が物語にうまく散りばめられて、かなり勉強にもなった。

それに、登場人物それぞれの視点で描かれていることに徐々に納得してきた。
なぜってモロッコの旅には、単調な景色、けだるい暑さ、やたらとまぶしい色彩、
砂と汗まみれで不快な体といったものがつきもので、
誰かと旅をしていても次第に無口になり、
ひとり静かに考え事でもするような時間が多くなっていくから。
皆でワイワイ騒ぎながら観光する感じではない。
わりと自分の内面と向き合う旅になりがちじゃないかと思う。
だから、登場人物がそれぞれ静かに自分のことを考え、自分の大切な人のことを考え、
将来を考えたりする姿がリアルだった。
私が数年前の旅で、あの時旅の仲間たちは何を考えていたのだろうと思うから、
こうやって他人の胸の内を知るのは面白かった。
小説ではあっても。ちょっと特殊な設定ではあっても。

ちゃんとモロッコを旅する雰囲気が満喫できて、
物語も面白かったので、半年待ってよかったと思います。
文庫化されたら買おうかな。


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2010/07/25


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