Thank you..

プロフィール//

lou

Author:lou
色々と深く考えるクセをつけたいので、アウトプットの場としてブログを綴ることにしました。
映画やら本やらイベントやらのリアルな感想も発信していきたいです。

最新記事//

amazon//

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリ//

月別アーカイブ//

銀紙アート//

gingami_art

検索フォーム//

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

--/--/--


「遥かなる水の音」

ああ、毎日暑い・・・。

こう暑いと参るのですが、暑さのせいか、遠く北アフリカの旅の記憶が、
いつにも増して思い出されます。
なのでアラブ熱が高まっていて、
最近またアラブ絡みのテレビ番組や本などに多く触れているのです。
特にモロッコ。
私は最近、世間でモロッコ(というかおおざっぱにアラブ風?)が
流行り始めているような気がしています。
バブーシュや、タジン鍋は今や有名だけど、
さらにモロカンスタイル(世界ふしぎ発見で取り上げられていた)、
モロッココスメ(LOFTとかで普通に売っている)、
モロッコネイル(CanCanで特集されている!)・・・と
モロッコ絡みのキーワードを見かけることが多くなってきたよ。

最近読んだ村山由佳の「遥かなる水の音」。
これもモロッコを舞台にしています。

村山由佳の作品に「野生の風」というのがあるのですが、
これが私ものすごくお気に入りで、
村山由佳×モロッコというのは自分にとって最高の組み合わせ。
なので発売を知るやいなや本屋さんに駆けて行って・・・
という訳でなく、貧乏性の私は図書館で静かに予約をし、予約待ちを半年耐え忍び、
先日ようやく本書を読むに至ったのでした。(さっさと買いなさいよ!)

でも実はBook-offで本書を見かけて、買っちゃおうかどうか斜め読みをしていたら
どうにも微妙に期待外れな感じがして、それで引き続き図書館を待とうと思ったのです。
村山由佳の作品でも、ちょっとヤングアダルトっぽいというか、ミーハーな感じの作品は
好きではないのですが、「遥かなる…」にもそういう匂いを感じました。

実際に読んでみて、初めの部分なんかは、ちょっと好きではなかった。
パリで恋人と暮らす女性の描写とか、その弟であるゲイの男の子の死とか、
登場人物(死者も含む)それぞれの視点で物語が進むからか、
妙に感傷的なナルシズムが感じられた。
設定やセリフもマンガっぽさがあって、イマイチ入り込めなかった。

でも登場人物達が男の子の遺灰をサハラに撒く旅(スペイン~モロッコ)に出てからは
徐々にマンガっぽさが気にならなくなって、
微妙な関係にある登場人物4人の旅路を楽しんで追いました。
モロッコやイスラムの基礎知識が物語にうまく散りばめられて、かなり勉強にもなった。

それに、登場人物それぞれの視点で描かれていることに徐々に納得してきた。
なぜってモロッコの旅には、単調な景色、けだるい暑さ、やたらとまぶしい色彩、
砂と汗まみれで不快な体といったものがつきもので、
誰かと旅をしていても次第に無口になり、
ひとり静かに考え事でもするような時間が多くなっていくから。
皆でワイワイ騒ぎながら観光する感じではない。
わりと自分の内面と向き合う旅になりがちじゃないかと思う。
だから、登場人物がそれぞれ静かに自分のことを考え、自分の大切な人のことを考え、
将来を考えたりする姿がリアルだった。
私が数年前の旅で、あの時旅の仲間たちは何を考えていたのだろうと思うから、
こうやって他人の胸の内を知るのは面白かった。
小説ではあっても。ちょっと特殊な設定ではあっても。

ちゃんとモロッコを旅する雰囲気が満喫できて、
物語も面白かったので、半年待ってよかったと思います。
文庫化されたら買おうかな。


スポンサーサイト

本を読んだ | trackback(0) | comment(0) |

2010/07/25


「夜と霧」

“言語を絶する感動”と評されるほどの名作とは知らず、
父から「心理学の入門的な本らしいよ」と薦められるままに
なんとなく読み始めたこの本。

今この苦しい時期に読んでよかった。

チスの強制収容所での壮絶な体験に関する心理分析の本で、
舞台は特定された具体的なものだけれど、
著者が描いたそこでの人間行動や心理、導き出された人生哲学は
現代の日本での私の生活にも十分近づけて考えられる。

例えば、被収容者の恩赦妄想という心理。
恩赦妄想とは死刑を宣告された者が
処刑の直前に「土壇場で自分は恩赦されるのだ」と空想するような病像のことだという。
それと同じく、著者が初めて列車でアウシュヴィッツに連れてこられた時、
彼も含めて大半の人々が収容所の悪評を耳にしていたにも関わらず
「まさか自分がそこまでの目にあうわけがない。」
というような希望的楽観をしていたらしい。

これって例えば
会社でリストラ実施の噂を耳にしたけれど、
まさか正社員の自分が切られるわけないと思ったり
最近冷たい彼氏から話があると呼び出されたけど
まさか自分が振られるわけないと信じたりすることだと思うのだけど、
「あの時の自分って恩赦妄想におちいってたんだ・・」
と思い当たる人も多いんじゃないでしょうか。(ええ、私もそうです)

著者たち被収容者の恩赦妄想は史実通り裏切られ、
収容所では劣悪な環境下で働かされた挙句いとも簡単に命を奪われていく。

のなかで著者は解放まで奇跡的に生き残る。
印象に残った記述がふたつ。

ひとつは、長い収容所生活で心身ともに消耗しきった被収容者にとって
「希望」を持つことが唯一苦境に耐える上での頼りだったということ。
ある者にとっては一本の木を友達と思いこむことだったり、
ある者にとっては夢の中でお告げされた解放日の日付であったり、
著者自身は妻(生死は分からない)の姿を思い浮かべることだった。
私は人間にとって一番大切なものは「希望」、
一番悪いのは「絶望」だと思っていて、
さらにその思いが強くなりました。

ふたつめは、多くの被収容者が
「収容所を生きしのぐことができるか。できないのならこの苦しみに意味はない」
と考えていたのに対して、
著者自身は
「私達をとりまくこの苦しみや死に意味があるのか。無意味なら生きしのぐ意味はない」
と考えていたことだ。
だから著者は他の被収容者のように自暴自棄になったり、卑劣になったりせず、
冷静に苦しみの中に意味を見出そうとする。
周りと同じ境遇にいながら、なんて崇高な考え方ができるんだろうと思う。

だったらどうなっていたか?今の自分は苦境にどう向かっているか?と思うと
あまりにも自分が情けなく、腐った気分だと気づくのですが、
まさにそういう時に読んだから胸に響くのです。
壮絶な体験に耐えた著者の精神性に触れることで
心が洗われるというか、気高い自分に近づけるというか。

そういう意味で人生の時々に読み返したい本だと思った。


夜と霧 新版夜と霧 新版
(2002/11/06)
ヴィクトール・E・フランクル

商品詳細を見る

本を読んだ | trackback(0) | comment(0) |

2009/12/27


ナタリー・ポートマン

中学の時から好きだったナタリー・ポートマン。
「LEON」や「スター・ウォーズ」で有名なハーバード大卒の女優さんです。

年が自分とほぼ同じだから、一緒に大きくなっている感じなんです。(単純か・・)

かつて大学の受験勉強をしていた時は、知的な彼女の言葉
「女優であるよりも人間として賢くありたい」
を聞いて
「そうよ、なによりも賢い人間であることが大切なのよ」と
女優でもなんでもないのに感化され、勉強に励んだのでした。

そんな彼女のバイオ本が今年の春頃に発売されていたらしい。

今やわたしも社会人5年目ですが、人生に悩むのは相変わらずで、
久しぶりにナタリーの言葉を聞こうと読んでみました。

デビューから現在まで、沢山のインタビューでの発言をまじえながら、
客観的に彼女の人生が描かれています。
生まれついての美貌と地頭の良さ、それに堅実なご両親の存在があって、
彼女は輝いているんだなあ。
正直自分にはないものばかりで、そこはやっぱり遠い存在。(そりゃそうだ)

とはいえ彼女も人間なので、
有名人ゆえにジロジロ見てくる一般人に耐えられず、
「向こうが目を伏せるまで」睨んでしまったり、
スターウォーズ三部作での酷評(されていたのか!)に自信をなくしたり、
そういうこともあるらしい。
今までのメディアからは伝わってこなかった一面なので興味深かった。

これからも女優としてやっていくか分からない、と言うナタリー・ポートマン。
たしか子役時代から繰り返している発言だ。
本の著者が言うとおり、色んな方面に才能と興味がありすぎて、
女優だけが人生じゃないと分かっているからなんだろう。

彼女の人生は自分とはかけ離れたものだけれど、
その生き方や言葉には相変わらず感化される。
やっぱり私にとって特別な女優さんです。

ナタリー・ポートマン the beautiful girl (P‐Vine BOOKs)ナタリー・ポートマン the beautiful girl (P‐Vine BOOKs)
(2009/05/02)
ブランドン・ハースト

商品詳細を見る

本を読んだ | trackback(0) | comment(0) |

2009/10/07


| TOP |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。